夕立の 雲もかからず 留守の空
向井去来
(ゆうだちの くももかからず るすのそら)
補注・・京都に妻を残し、長崎の里に帰る時の句。
意味・・今は夏だ。いつ夕立が来るか分からない。
夕立が来る時は、必ず青い空がにわかに
曇って入道雲がモクモクトと湧き立って
来る。しかし、今見る京都には雲一つ無
い。空よ、どうかいつまでもこのままで
いてほしい。留守の家族に激しい風や雨
を降らせるようなことのないようにして
ほしい。
夕立は自然現象だけではない。女所帯に
襲いかかるいろいろな悪漢や暴行などに
襲われないように、去来はひたすら祈り
続けた。
作者・・向井去来=むかいきょらい。1651~17
向井去来
(ゆうだちの くももかからず るすのそら)
補注・・京都に妻を残し、長崎の里に帰る時の句。
意味・・今は夏だ。いつ夕立が来るか分からない。
夕立が来る時は、必ず青い空がにわかに
曇って入道雲がモクモクトと湧き立って
来る。しかし、今見る京都には雲一つ無
い。空よ、どうかいつまでもこのままで
いてほしい。留守の家族に激しい風や雨
を降らせるようなことのないようにして
ほしい。
夕立は自然現象だけではない。女所帯に
襲いかかるいろいろな悪漢や暴行などに
襲われないように、去来はひたすら祈り
続けた。
作者・・向井去来=むかいきょらい。1651~17
04。芭蕉門下10哲の一人。野沢凡兆と
「猿蓑」を編む。