白露も 夢もこの世も まぼろしも たとへていはば
ひさしかりけり
和泉式部
ひさしかりけり
和泉式部
(しらつゆも ゆめもこのよも まぼろしも たとえて
いわば ひさしかりけり)
いわば ひさしかりけり)
詞書・・ほんの少し通い始めてすぐに来なくなった男性
に贈った歌。
に贈った歌。
意味・・(はかないものの例えの)白露も夢もこの世も
幻も、恋のはかなさになぞらえていうと、こ
れだって久しいものですよ。
幻も、恋のはかなさになぞらえていうと、こ
れだって久しいものですよ。
どんなはかないものでさえ、あなたの関係と
のあっけなさに比べると、長続きするものに
思われますと、男性に嘆き訴えた歌です。
のあっけなさに比べると、長続きするものに
思われますと、男性に嘆き訴えた歌です。
注・・白露も夢もこの世もまぼろしも=短いものの
例えを列挙。
たとへて=例える、なぞらえる。ここでは
恋のはかなさに例えたもの。
例えを列挙。
たとへて=例える、なぞらえる。ここでは
恋のはかなさに例えたもの。
作者・・和泉式部=いずみしきぶ。年没年未詳、977年
頃の生まれ。朱雀天皇皇女昌子内親王に仕える。
頃の生まれ。朱雀天皇皇女昌子内親王に仕える。
出典・・後拾遺和歌集・832。
コメント