下下も下下 下下の下国の 涼しさよ
                          一茶

(げげもげげ げげのげこくの すずしさよ)

前書・・奥信濃に湯浴みして。

意味・・今こうして自分は下々の下国にいるが、一人湯浴
    みをしていると、下国ながらも、何の煩わしさも
    なく、涼しく全く気持ちよいものだ。
 
 注・・下下=きわめて程度の低いこと、最下等、下の下。
    下国=つまらない国、故郷をさしていったもの。
     土地が痩せ、耕地も狭く、ろくな産物もでない
     国。

作者・・小林一茶=1763~1827。北信濃(長野県)の農民
    の子。3歳で生母に死別。継母と不和のため15歳
    で江戸に出て奉公生活に辛酸をなめた。
 
出典・・七番日記。