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山里は ものの寂しき 事こそあれ 世の憂きよりは
住みよかりけり          
                                        詠み人知らず

(やまざとは もののわびしき ことこそあれ よのうき
 よりは すみよかりけり)

意味・・山里の住まいは寂しい事ではあるが、雑事の
    煩わしい俗世間よりは住みよいことだ。

    山里では人との交流が少なく寂しいが、社会
    の中に入って行くと、自分の思い通りになら
    ず憂いを感じる。寂しさと憂いの比較で寂し
    さの方が良いといっている。

 注・・山里=山中の人里。ここでは隠遁生活者。
    寂(わび)しき=心細い、寂(さび)しい。
    世の憂きより=煩わしい世の中にいるよりも。
    「憂き」はつらい事。

出典・・古今和歌集・944。