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夏山や 一足づつに 海見ゆる  
                    一茶

(なつやまや ひとあしずつに うみみゆる)

意味・・うっそうと茂る樹木を分けて、汗まみれ
    で山路を登りつめ、ようやく頂上近くに
    なると、視界が開け、一足ごとに明るい
    夏の海が姿を現してくる。その輝くよう
    な青さと広がりに、息を飲む思いである。

    海に近い小高い山に登った時に詠んだ歌
    です。

作者・・一茶=いっさ。小林一茶。1763~1827。
    長野県 柏原の農民の子。3歳で生母と死
    別、継母と不和のため15歳で奉公生活に
    辛酸をなめた。
 
出典・・笠間書院「俳句の解釈と鑑賞辞典」。