やがて死ぬけしきは見えず蝉の声
                     芭蕉
 
(やがてしぬ けしきはみえず せみのこえ)
 
意味・・蝉はもうすぐ秋になればはかなく死ぬに決まって
    いるのに、今は少しもその様子がなくやかましい
    ばかりに鳴きたてていることだ。
 
    たとえ短い命でも「今、ここ」を精一杯生きる生
    の充実感を詠んでいます。
 
作者・・芭蕉=ばしょう。1644~1695。
 
出典・・猿蓑。