身をしれば 人の咎とも おもはぬに うらみがほにも 
ぬるる袖かな           
                  西行

(みをしれば ひとのとがとも おもわぬに うらみ
 がおにも ぬるるそでかな)

意味・・身の程を知っているので、あの人のつれなさ
    を悪いとは思わないのに、いかにも恨めしそ
    うな様子で涙に濡れる私の袖だ。

    取るに足りない身なので、冷淡な仕打ちを受け
    けるのも仕方がないと思いつつ、恨まずにいら
    れない悔しい気持を詠んでいます。
    
 注・・咎(とが)=欠点、罪。
 
作者・・西行=さいぎょう。1118~1190。後鳥羽院の
    北面武士であったが、23歳で出家した。
 
出典・・新古今和歌集・1231。