言出しは 誰ならなくに 小山田の 苗代水の 
中よどみする              
                 詠人知らず

(ことでしは たれならなくに おやまだの なわしろ
 みずの なかよどみする)

意味・・最初に言い出したのは誰でもない、あなた
    ですよ。それが山田の苗代水が途中で引っ
    かかって淀むように、今になって足踏みす
    るとは。

    ようやっとその気になった後、梯子を外さ
    れた気持です。

 注・・言出(ことで)し=言いだしっぺ。
    小山田=「小」は接頭語。
    苗代水=苗代に引き入れる小さな流れ。
    中よどみする=途中で淀むように、流れが
        止まる。

出典・・万葉集・