柏木の 森のわたりを うち過ぎて 三笠の山に
われは来にけり       
                 壬生忠岑

(かしわぎの もりのわたりを うちすぎて みかさの
 やまに われはきにけり)

意味・・私は柏木の森を通り過ぎて三笠の山まで
    やって来ました。
    兵衛府でのお勤めをすました私は、この
    たび皆様のおられる近衛府にお勤めする
    事になりました。

    兵衛府から近衛府に栄転した時のお祝い
    の席で詠んだ歌です。

 注・・柏木=奈良市にある地名。兵衛府(ひよう
    えいふ)、衛門府(えいもんふ)の異称、
    皇居を守る仕事をする。
    三笠=奈良市にある山の名。近衛府(こんえ
    いふ)の異称、天皇の護衛の仕事をする。

出典・・壬生忠岑=生没年未詳。古今和歌集の撰者
    の一人。

出典・・古今和歌集・1127。