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宇治の川瀬の 水車 何とうき世を めぐるろう

                 
(うじのかわせの みずぐるま なんとうきよを 
 めぐるろう)

意味・・宇治川の川瀬にかけた水車は、うき世をどんな
    ものだと思いを巡らして回っているのだろう。
 
    無心に回る水車に人生流転の感慨として詠んで
    います。浮き世から憂き世へ、そしてまた浮き
    世と巡る人生。辛くとも堪えていれば必ずまた
    元のように良くなる、と期待しています。
 
    閑吟集が出たのは1518年頃。その当時の京都の
    世相は、家の数が昔の十分の一になって、皆は
    自給自足のために畑仕事ばかりしていた。京都
    御所は麦畑の中にあった。荒れた京都の様子で
    す。(1467~1477の応仁の乱では京都が戦場に
    なりほぼ灰燼となった)
    
 注・・うき世=浮き世(この世)と憂き世(つらい事の絶
     えない世)を掛ける。
    めぐる=「回る」と「巡る」を掛ける。
    人生流転=人には人生最高だと思う幸せな時と、
     落ち目でどうしようもない時がある。
 
出典・・閑吟集。