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山寺の 入相の鐘の 声ごとに 今日も暮れぬと 
聞くぞ悲しき           
               詠み人知らず

(やまでらの いりあいのかねの こえごとに けふも
 くれぬと きくぞかなしき)

意味・・山寺の晩鐘の音を聞くごとに、これで一日が
    終わってしまうと思うが、今日もまた一日が
    暮れたと思って鐘の音を聞くと、まことに悲
    しい気持がすることだ。

    充実したことをせずに、今日も終わってしま
    うことは悲しい、という気持です。

    参考歌です。
    かくしつつ今はとならむ時にこそくやしきことの
    かひもなからめ
                 花山院(詞花和歌集)

    (こうして無為に過し続けて、もう最期という時
    には、その時に後悔しても間に会わないだろう)

注・・入相の鐘=日没時につく鐘。
   今は=死に際、臨終。

出典・・拾遺和歌集・1329。