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去るとても香は留めたり園の梅   
                    吉田松陰

(さるとても かはとどめたり そののうめ)

意味・・梅園を去った今も、梅の香が服に残っている。
    いい匂いだ。

    松蔭はペルーがやって来た時、米国の見聞を
    広めようとして密航を企てたが、実現せず、
    逆に密出国の罪で同僚の金子重輔とともに罰
    せられ牢に入れられた。同罪であるが金子は
    劣悪な牢に入れられ獄死した。その時の哀悼
    の句です。同罪でなぜ違う罰を受けるのか。
    人間はなぜ人間を差別するのかと苦悩する。

    「香」は功績であり、人間らしさを求めた
    闘魂です。

作者・・吉田松陰=1830~1859。享年30歳。1854年
    ぺりーが来航した時、密航を企て入牢。その後
    出獄して松下村塾を開講。高杉晋作、伊藤博文、
    山形有朋等を育てる。1859年の安政の大獄で
    捕らえられ獄死する。

出典・・童門冬二著「吉田松陰」。