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降る雪は かつぞ消ぬらし あしひきの 山のたぎつ瀬
音まさるなり             
                                            詠み人知らず

(ふるゆきは かつぞけぬらし あしひきの やまの
 たぎつせ おとまさるなり)

意味・・雪は降っているが、それは片っ端から解けて
    いるに違いない。解けた水が流れ込み、山の
    急流の音がよけいに大きく聞えてくる。

 注・・あしひきの=山の枕詞。
    たぎつ瀬=滝つ瀬。激つ瀬。激流。

出典・・古今和歌集・319。