野ざらしを心に風のしむ身かな

                      芭蕉
                 
(のざらしを こころにかぜの しむみかな)

意味・・旅の途中で野たれ死にして野ざらしの白骨になる
    ことも覚悟して、いざ旅立とうとすると、折から
    の秋風が冷たく心の中に深くしみ込み、何とも心
    細い我が身であることだ。  

    遠い旅立ちにあたって、野ざらしになってでも、
    やり抜こうという心構えを詠んでいます。

 注・・野ざらし=されこうべ、野にさらされた白骨。

作者・・芭蕉=1644~1694。

出典・・野ざらし紀行。