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秋の夜の ほがらほがらと 天のはら てる月かげに
雁なきわたる 
                  賀茂真淵
 
(あきのよの ほがらほがらと あまのはら てるつき
 かげに かりなきわたる)

意味・・秋の夜が明るく晴れて天空を月の光が満たす
    なか、雁が鳴きながら飛んで行く。

    晴れ渡った空に、月光が隈なく照っており、
    雁の声と羽ばたく姿に感動しています。

 注・・ほがらほがら=朗ら朗ら。はっきりしている
     さま。
    天のはら=天の原。大空、天の広大さをいう。
    月かげ=月の光。

作者・・賀茂真淵=かものまぶち。1697~1769。神
    官の家に生れる。本居宣長(もとおりのりなが
    )らの門人を育成。

出典・・賀茂翁家集。(河出書房新社「蕪村・一
茶・
    良寛」)