契りおく 花とならびの 岡の辺に あはれ幾世の
春を過ごさん
兼好法師
(ちぎりおく はなとならびの おかのべに あわれ
いくよの はるをすごさん)
意味・・自分が死んだなら一緒に過ごそうと、約束し
て桜の木を植え、それと並んで墓地を作った
が、この慣れ親しんだ双ヶ岡(ならびがおか)
に、ああ、これから自分は桜の花とともにど
れほどの年月(春)を過ごすのであろう。
隠棲して双ヶ岡に墓所を作り、その傍らに桜
の木を植えた時の歌です。
注・・契り=約束。死んだら一緒に過ごそうと約束
して。
ならび=「並び」と「双ヶ岡」の掛詞。
ならびの岡=京都市右京区御室仁和寺の南に
ある岡。
あはれ=感動詞。ああ。
幾世=どれほどの年月。
作者・・兼好法師=1283年頃の生まれ。後に二条院に
仕え、蔵人左兵衛佐(くらうどさひょうのすけ)
になっていたが出家。「徒然草」で有名。
春を過ごさん
兼好法師
(ちぎりおく はなとならびの おかのべに あわれ
いくよの はるをすごさん)
意味・・自分が死んだなら一緒に過ごそうと、約束し
て桜の木を植え、それと並んで墓地を作った
が、この慣れ親しんだ双ヶ岡(ならびがおか)
に、ああ、これから自分は桜の花とともにど
れほどの年月(春)を過ごすのであろう。
隠棲して双ヶ岡に墓所を作り、その傍らに桜
の木を植えた時の歌です。
注・・契り=約束。死んだら一緒に過ごそうと約束
して。
ならび=「並び」と「双ヶ岡」の掛詞。
ならびの岡=京都市右京区御室仁和寺の南に
ある岡。
あはれ=感動詞。ああ。
幾世=どれほどの年月。
作者・・兼好法師=1283年頃の生まれ。後に二条院に
仕え、蔵人左兵衛佐(くらうどさひょうのすけ)
になっていたが出家。「徒然草」で有名。
出典・・岩波文庫「兼好法師歌集・19」。
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