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散る桜残る桜も散る桜
                 良寛

(ちるさくら のこるさくら ちるさくら)

意味・・桜の花びらがしきりに散っている。だが木の枝
    には、まだかなりの花がついている。しかしそ
    れも、やがては散ってしまう。桜の花びらは、
    まことにはかないものだ。

    桜の散るはかなさ、また、花びらの散る瞬間の
    美しさ、燃え尽きる時の美しさにも目を向けて
    います。

    良寛の辞世の歌です。良寛は力一杯生き抜いて
    燃え尽きたことでしょう。

作者・・良寛=りょうかん。1758~1831。越後出雲
    崎に神官の子として生まれる。18歳で曹洞宗
    光照寺に入山。

出典・・谷川俊朗著「良寛全句集」。