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さまざまの事おもひ出す桜かな
                     芭蕉

(さまざまの ことおもいたす さくらかな)

詞書・・旧主の別邸に招かれて。

意味・・昔、参上したことのあるこのお邸(やしき)に
    咲く桜、本当に何年ぶりでございましょう。
    さまざまなことを思い出します。本当にこの
    一本の木にどんな思いのこもっておりますこ
    とか。

    誰にも桜には沢山の思い出があることでしょ
    う。満開の桜の下に立ち、来し方を振り返る
    芭蕉です。
    私は毎年桜を仰ぐたびにこの句を口ずさみ、
    「さまざまな事」を思い出します。そして、
    来年は誰と一緒に桜を愛(め)でるのだろうと
    思い、今より少しは成長した自分で桜に臨み
    たいと、念じます。

作者・・芭蕉=ばしょう。1644~1695。

出典・・笈の小文。