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春昼の指とどまれば琴も止む
                     野沢節子

(しゅんちゆうの ゆびとどまれば こともやむ)

意味・・のどかな春の昼下がりです。何か思うことでも
    あったのでしょうか。琴を奏(かな)でいた作者
    が、ふと指をとめました。すると琴の音も止ま
    ったというのです。

    当たり前のことと言えばそれまでですが、そこ
    に改めて発見があったのです。
    私たちの日常もそう。歩みを止めた途端に全て
    のことがとどまる・・。だから何があっても歩
    み続ける。次の一歩がその先の一歩を育んでい
    く。

 注・・とどまれば=たちどまれば、とどこおれば。

作者・・野沢節子=のざわせつこ。1920~1995。俳人。

出典・・黛まどか著あなたへの一句」。