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ひく波の 跡美しや 桜貝
                  松本たかし

(ひくなみの あとうつくしや さくらがい)

意味・・波が渚に遺(のこ)していったものは、ひと
    ひらの桜貝でした。波が去ってから次の新
    しい波が訪(おとな)うまでのほんの束の間、
    洗いあげられた砂浜に、桜貝は淡い紅を灯
    したことでしょう。そして一片の桜貝から
    一瞬の静けさと清らかさが広がっている。

    私は、何を遺していけるでしょうか・・。

 注・・遺す=あとに伝える、死後にとどめる。

作者・・松本たかし=まつもとたかし。1906~19
    56。高浜虚子に師事。