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今日何も彼もなにもかも春らしく
                   稲畑汀子

(きょう なにもかも なにもかも はるらしく)

意味・・春一番も吹き、日に日に春めいてきました。
    梢を渡る風の音、ひるがえる波の音、カフ
    ェのおしゃべりの声も・・今日すれ違うす
    べてのもの、五感に触れるすべてののが春
    らしく感じられて来る。

    「なにもかも」の繰り返しによって、浮き
    立つような心うちが引き出されています。
    きっと一番春めいているのは作者の心なん
    でしょう。

    目の前の風景に春を見い出すか見い出さな
    いかは、自分の心の向き次第なのです。

作者・・稲畑汀子=いなはたていこ。1931~ 。
    高浜虚子の孫。

出典・・黛まどか著「あなたへの一句」。