最上川の 上空にして 残れるは いまだうつくしき
虹の断片
                斉藤茂吉

(もがみがわの じょうくうにして のこれるは いまだ
 うつくしき にじのだんぺん)

意味・・最上川の上空はるか彼方に残っているのは、消え
    そうになりながらもまだ美しい虹の一片だ。

    いやな思いが消えた後に、気持ちがすっきりして
    見た虹の美しさを詠んでいます。

    自分の行った行動によって、あの人は傷ついたの
    ではなかろうかと、良心の呵責でさいなまされて
    いる時、その人は笑顔を見せているので安心した。
    そして自分の気持ちがほぐされていった。
    そうした時、何もかも開放されて見入る川の流れ
    の清々しさ、最上川にかかった虹のなんと美しい
    ことか。虹を心ゆくまで、消えるまで見入ってい
    る。

作者・・斉藤茂吉=さいとうもきち。1882~1953。東大
    医科卒。精神病医。「アララギ」の創刊に参加。

出典・・歌集「虹」(小倉真理子著「斉藤茂吉」)
 
感想・・七色の虹は見て美しい。川のせせらぎを聞くと心
    が慰められる。
    これはどんな状態にいても同じかと言えば違う。
    悩み事があれば美しいはずの虹も何も感じないし、
    清らかな川の流れも目に入らない。
    逆に虹が美しく見え、川の流れが清らかに感じる
    時は悩み事が無い時だと言える。
    いつでも美しく見え、清らかに感じるようになり
    たいものです。
    そのためには感謝・誠意・恕(ゆるす・思いやる事)
    という言葉を忘れないようにしたいと思う。

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