うら恋し さやかに恋と ならぬまに 別れて遠き
さまざまな人
                  若山牧水

(うらこいし さやかにこいと ならぬまに わかれて
 とおき さまざまなひと)

意味・・好い感じの人だなと出会った時に思った人だが、
    お互いの気持ちを確かめあうこともなく、はっ
    きりとした恋愛にならないまま、いつしか別れ
    た人々。振り返ると懐かしく思い出される。

 注・・うら=なんとなくそんな気がする。例「うら寂
     しい」「うら悲しい」。
    うら恋し=懐かしく思いだされる。恋とはまで
     は行かない淡い関係だったが、なんとなく恋
     しく思われる。
    遠き=実際の距離が遠い、精神的な距離の長さ、
     別れてから経過した時間の長さ、を含める。

作者・・若山牧水=わかやまぼくすい。1885~1928。
    早稲田大学卒。尾上柴舟に師事。

出典・・俵万智著「あなたと読む恋の歌百首」。
 
感想・・うーん、そんな人がいるいる、いますね。
    小学校の時も可愛いと思う人がいた。その後は
    全く会わないが、今はどうしているかなあと思
    うことがあった。高校時代も恋の意識はあった
    が付き合いまではしなかった人、その人を思う
    だけでも懐かしい。
 
    入社した頃、会社の山岳部に少しの間席を置い
    ていた。可愛いなあと思う女の子がいて、何回
    か一緒に山に登ったものです。
    その後山岳部を辞めたのでその人と会う機会は
    全く無くなってしまった。
 
    ある日、スポーツジムに通っていると、○○さ
    ん?と声を掛けられた。旧姓の△△ですと言わ
    れ思い出しました。山岳部にいたあの人です。
    四十数年ぶりの再会です。名前を憶えてくれて
    いたのが嬉しかった。懐かしかった。
 
    スポーツジムで頑張っている姿を見てくれたの
    が嬉しかった。