高山の 影をうつして 行く水の 低きにつくを 
心ともがな                 
                詠人知らず

(たかやまの かげをうつして ゆくみずの ひくきにつくを
 こころともがな)

意味・・高い山の春夏秋冬の美しい風景を写して、
    流れ行く川が低い方に流れて行くように
    私もそのように心掛けて行きたいものだ。

    美しい川は自分を自慢した態度は取らず
    下手に流れて行くように

 注・・心ともがな=心でありたい。「もがな」は他への希
     望を表す。

感想・・この歌は生きるための心がけを詠んでいます。
    
    人にとって恥ずべきことの一つは、忘恩ということです。
    恩をこうむっておきながらそれを忘れる。また、恩を恩
    とも思わず、そうしてくれるのが当たり前だと思うこと
    です。
    反対に言えば受けた恩をその身に感じ、感謝し、それに
    報いる努力をしている人ほど、美しい花を咲かせている
    ことになります。

    美しい景色を映して流れる川は、周辺に恩恵をもたらし
    ながら流れている。

    私も美しい花を咲かすよう心掛けていきたく 思います。