(あられふる おとにもよにも つんぼがさ)
意味・・霰が降るなかに傘をさしてゆくと、傘に
ぱらぱらと音がうるさいほどあるはずだ
が、年をとって耳が遠くなったので霰の
音もそれほどには聞こえず、そのように、
公の勤めをやめた自分は、世の中の動き
にも無頓着に、遁世した者のような暮ら
し方をしている。
ぱらぱらと音がうるさいほどあるはずだ
が、年をとって耳が遠くなったので霰の
音もそれほどには聞こえず、そのように、
公の勤めをやめた自分は、世の中の動き
にも無頓着に、遁世した者のような暮ら
し方をしている。
注・・世にも=音が聞こえないように、世間の
ことにもうとくなることをいう。
聾傘=傘に降る霰の音が聞こえず、また
世間のことにも関心をもたないこと。
遁世(とんせい)=世を逃れて隠れること。
隠居すること。
ことにもうとくなることをいう。
聾傘=傘に降る霰の音が聞こえず、また
世間のことにも関心をもたないこと。
遁世(とんせい)=世を逃れて隠れること。
隠居すること。
作者・・長谷川馬光=はせがわばこう。1685~
1751。山口素堂門下。
出典・・小学館「近世俳句俳文集」。