中々に 花さかずとも 有りぬべし よし野の山の
春の明ぼの
慈円
(なかなかに はなさかずとも ありぬべし よしのの
やまの はるのあけぼの)
意味・・なまじっか桜の花が咲いていなくても、それは
それでよいと思う。えも言われない吉野山の春
の曙の空の美しさよ。
注・・中々に=いっそう、むしろ。
作者・・慈円=じえん。1155~ 1225。天台座主。
春の明ぼの
慈円
(なかなかに はなさかずとも ありぬべし よしのの
やまの はるのあけぼの)
意味・・なまじっか桜の花が咲いていなくても、それは
それでよいと思う。えも言われない吉野山の春
の曙の空の美しさよ。
注・・中々に=いっそう、むしろ。
作者・・慈円=じえん。1155~ 1225。天台座主。
出典・・岩波書店「中世和歌集・鎌倉篇」。
感想・・何かを始めようと決める。
散歩を始めよう。
本を読む事にしよう。
整理整頓の一環に不要な物を週に一つ捨てよう。
などなどを始めようと決める。
決めた事をずっと継続出来れば好ましい事です。
だが、雨が降ったり、時間がなかったり、疲れ
ていたり、と継続するための障害物が多く出て
来るものです。
決めた事と言って無理に続けているとストレス
が溜まって来る。
志をもって何かをする事はよい。でも継続性の
困難も考慮しなければならない。
一週間続けよう、一ヶ月続けよう、この夏の間
は何としてもやり抜こう、と期間を決める。
その期間続けたら、再度継続の期間を決めて行
く。
ずっと継続(花見)は出来なくてもよい。一度で
も出来た爽快感(春の曙)を味わえれば、それは
それで楽しいものです。